あなたの父母を敬え
あなたの父母を敬え。そうすればあなたは、あなたの神、主が与えられる土地に長く生きることができる。(出エジプト記 / 20章 12節)
しかし、私たち信仰者は、このことを信仰の事柄として捕らえます。つまり、親子の関係も、神様のもとにある隣人の関係の中で捉えるのです。すると、何が私たちに求められるのでしょうか。
ハイデルベルク信仰問答では、次のように記しています。
問104 神様は第五戒において、何を求めておられますか。この信仰問答の言葉の中で、特に注目したいのは、
答 わたしは、わたしの父、わたしの母、そして、わたしの上に立つすべての者に対して、一切の栄誉、愛、忠実を示すこと、そして、すべての良い教えと罰とを従順に受け入れ、また彼らの弱さ、過ちに対しても寛大であることを求めておられるのです。なぜなら、神様は、わたしたちを、彼らの手を通して、支配することを望んでおられるからです。
「また彼らの弱さ、過ちに対しても寛大であることを求めておられる」ということです。 今、親子の関係で悩んでいる方は、「そんなこと…。」と思われるかもしれません。考えてみましょう。親も、子も、一つの人格を持った一人の人です。それぞれが神様から命を与えられた人間です。信仰問答の文言の中に、「神様は、わたしたちを、彼らの手を通して、支配することを望んでおられる」という言葉があるのは、親は子を一人に成熟した人に育てる義務があることを意味しています。しかし、親も、子も、神様に作られた被造物、罪深き人間に変わりないのです。ですから、お互いが、この神様によって生かされている存在であることを認めなければなりません。親が子を愛する以上に、子が親を愛する以上に、神様がこの一人の人をゆるし、愛して下さっていることを心にとめることが大切なのです。
もし、親に愛されていないと思っている方がいたら、子に愛されていないと思っている方がいたら、聞いて欲しいのです。その寂しいあなたをこそ、神様は愛されている。そして、あなたが憎んでいる親、子も、同じように神様は愛されているのだと。
親子の関係を、信仰の事柄として捉える時に、私たちは本当の親子の信頼を回復することが出来るのではないでしょうか。
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